二人三番叟
二人三番叟 上演床本
天下泰平、五穀豊穣を祈願するご祝儀の舞で、浄瑠璃の幕開けの舞として最初に行われます。
能の「翁」と狂言方が舞う「三番叟」を義太夫節にしたものです。
三番叟はまず四方と中央を清め、太夫の語りにのってにぎやかに舞います。
やがて鈴を持って四方に種を蒔く頃から舞に疲れて休む三番叟、それを無理矢理立たせる三番叟、ともにユーモラスに最後は揃ってめでたく舞納めます。
それ豊秋津洲の大日本
国常立の尊より天津神七世の後
地神の始め天照らす御神
おさえおさえ おお悦びありや悦びありや
わがこの所よりも他へはやらじぞと思う
そなたこそ 初日は諸願満足円満
二日の日はまた二つ柱 うづめのみこが
一 二 三 四 五 六 七 八 九 十
百千萬の舞の袖 五月のさ女房が笠の端をつらねて
早苗おっとり打ち上げて謡うた
千町万町億万町
田をぞんぶりぞ 田をぞんぶりぞ
ぞんぶりぞ ぞんぶりぞ ぞんぶりぞ
御田を植えるならば笠買うて着しょうぞ
笠買うてたもるならば なおも田を植えうよ
三日は福徳寿福円満 子徳人の子宝
車座に並べたたつまついるいまつかいつくひっつく
火打ち袋にぶらりと付けて候ぞ
これ式三の故実にて 三日これを舞うとかや
柳は緑花は紅 数々や浜の真砂は尽きるとも
尽きせぬ和歌ぞ敷島の神の教えの国津民
治まる御代こそめでたけれ
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