01月:鍬の祭(鍬打祭)(茨城県桜川市)
祭り名:鍬の祭(鍬打祭)
神社名:大国玉神社(おおくにたまじんじゃ)
場 所 :茨城県桜川市大国玉(旧大和村)
開催日 :平成19年01月03日(水)12:00~
(毎年1月3日に開催)
取材日 :平成17年01月03日(日)11:00~
年頭に氏子崇敬者の家内安全と五穀豊穣を祈願する予祝行事で田遊びの神事ともいわれています。
祭りに先立って社殿の前庭に田所をつくります。
それは竹を四方にたて注連縄を張り巡らし、地面に榊の小枝を敷きつめ、三畳ほどの祭場をつくります。
この周囲に氏子総代が鍬(榊の二又になった枝)を持って並びます。
宮司は鍬(榊の枝)を持って田所に入り、田を耕す所作をします。「春鍬打ち」
この後、古式に従って次のような農作業の所作をしながら唱え言します。
「畦づくり」「水切り流し」「牛口伝」「しばふみ」「田ならし」「種まき」「早苗とり」「御田植え」「お中食」
これらは豊作を祈願する意味が込められています。
平成21年1月4日 茨城新聞より
五穀豊穣と氏子らの家内安全を祈願する「鍬の祭」が3日、桜川市大国玉の大国玉神社で行われた。
農作業のしぐさを演じながら、その年の豊作を祈願する伝統行事で、鎌倉時代の作とされる翁の面や牛の面が代々用いられ、600年以上の歴史を持つという。
サカキの枝が敷き詰められた約2.7メートル四方の斎場で、太田良正宮司(78)が神事を行った。氏子総代が回りを取り囲む中、祈願の言葉を唱えながら、あぜをつくり、田ならし、種まき、田植えなど一連の作業を演じ、豊作を祈った。丈夫な稲が育つという種もみも配られ、参拝者を喜ばせた。
太田宮司は「農業の衰退で、実りへの関心も薄れているが、600年以上も続くお祭りを絶やすことなく続けていきたい」と話した。4日には豊作を願って大太鼓を打ち鳴らしながら、氏子の集落約キロを巡る「さやどまわり祭」も行われる。
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