08月:みなと八朔まつり(1)稚児・手古舞行列
祭り名;平成20年天満宮御祭禮 みなと八朔まつり
神社名;天満宮
☆祭の様子☆
行事日程
会場:ひたちなか市那珂湊市街地
平成20年7月31日(木)午前9時から
○年番龍之口町お宮参り(稚児・手古舞行列)
平成20年8月1日(金)午後6時から
○天満宮で例祭執行(天満宮にて)
平成20年8月2日(土)
○風流物(山車)巡行 午前9時から
○市指定無形民俗文化財・祭礼行列 午後5時30分から
平成20年8月3日(日)
○「みこし」お浜入り(和田町地先海岸)午前6時~午前10時
○風流物(山車)巡行 午前9時から
○市指定無形民俗文化財・祭礼行列 午後6時から
八朔祭
八朔とは、旧暦8月1日(朔日)の事で、今年の八朔は新暦8月31日ですが、八朔祭りの開催は必ずしも旧8月1日に固定していることもないようです。
昔農作業を終えたこの頃に台風や病害虫の被害をこうむる事が多いため風雨を避け、順調な五穀豊穣を祈り豊漁を祈願して、地域の結束を強め家内安全を祈ることを目的として八朔祭を行う風習があります。
天満宮祭礼行事のひとつとして、みなと八朔祭が行われます。
(昔、農作業・田植えは6月下旬から7月にかけておこなわれたのでしょうか。茨城県内数ヶ所の神社でお田植の祭事が伝承されていますが、7月に行われる神社があります。現在は5月連休が田植えの最盛期です。)
みなと八朔まつり 稚児・手古舞行列
役員、稚児(男の子)、手古舞(女の子)など50人ほどが行列を組み、年番町龍ノ口町の事務所から出発、町内を回り天満宮へお宮参りです。天満宮で記念撮影後、さらに那珂湊の各町内を行列します。
最年少の女の子は4歳、とても夕方までは歩けない過酷な行列です。
町内の人々は玄関先で手をふり、隣町の祭礼事務所前に差し掛かると最敬礼で行列を迎えます。
稚児・手古舞行列の構成
先導車1台、役員2人、小頭:旗持ち一人、拍子木1人、金棒持ち2人、手古舞(女性5人、高校生2人、小学生6人?、幼児6人?)、稚児10人、役員10人、救護車1台。
行列の前後に交通整理役員4人。お囃子と町内への案内は先導車より流す。
手古舞は長襦袢を右肌ぬぎ、 伊勢袴・手甲・脚絆・足袋・わらじを着けた装束で、花笠を背に、鉄棒(アルミ製ではない。8月3日に現地で手に持ってみたら案外重い物であった。ステンレス製か)を突き、 芸名を書いた提灯を持っています。前の女性は金棒で調子をとりながら歩いていきます。
以前は那珂湊の芸者や17,8歳の娘が勢揃いしたが、最近は少子化のため4歳の幼児まで行列しなければ人数が揃わないそうです。
それにしても、小学生以下が那珂湊市中を夕方まで歩くというのはかわいそうなことです。
稚児・手古舞行列の意味
お祭りでは山車の先導役として手古舞や金棒持ち(烏山山あげ祭りや日立水木のささらなど)がその役につきましたが、今日は山車や神輿がありません、手古舞行列だけです。
手古”舞”なので舞・踊りがあるかと訪ねましたが、舞・踊りはないとの返事でした。
これは推測するに、電話もテレビもないずっと古い時代に「明日からお祭りだよ、みんな見に来てね」とふれ歩く意味があったのではないでしょうか。
8月2・3日の神輿渡御行列では手古舞が露払いの役目を行います。
詳しい写真データは「08月:みなと八朔まつり 稚児・手古舞行列写真帖08」をご覧ください。
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