03月:西金砂神社小祭礼の記録(1)「町田の火消し行列」の練習
小祭礼は西金砂神社で816年に始まり、7年ごとの未年と丑年に行われ、天下太平、五穀豊穣を願います。
大祭礼では見られなかった「町田火消行列」や「花まとい」の華やかな繰込みが見ものです。
「町田の火消し行列」の練習
3月15日(日)晴天 午後1:00より 常陸太田市町田町の通りにて
普段は閑散とした山間に時ならぬ賑わいが戻り、町田の通りには「町田火消行列」を見ようとする人々であふれていました。
練習に参加した役柄は
まとい頭、まとい振り3人、とび10人、梯子2人、釣瓶(つりかめ)1人、水籠(みずかめ)2人、長柄(ながえ)1人、草履取(ぞうりとり)1人、床几(しょうぎ)1人、はさみ箱1人、番傘1人、拍子木(?)7人、普段着姿での練習です。
実際の祭りには若衆、子供衆、下がり葉などを加えて100人ほどの大行列になり、それぞれの役柄によって、服装がきちんと決められています。
まとい振り
ひげをはやしているのは威勢のよい伊達男の役柄のためか、ちょっと見には怖そうなまとい振りのおじさんが、力強くまといを振り難しい足の動作を繰り返します。
まとい頭は「しー、しー、しっとせー」と掛け声とともに片足立ちでバランスをとるような所作を行います。
まといの重さは30キロほどあるとか、頂上部が重いのでまといを振るのは至難の業のようで3人が交代で威勢良くまといを振ります。
とび、梯子
まとい振りに続くのはとび10名、さらに梯子、釣瓶、水籠などの道具をもった役柄が木遣り歌を大声で囃しながら、独特の動作をくりかえします。
♪おいらは町田の伊達男~それがうそなら聞いてみな~ドッコト メカショメカショ
♪はしごかつぎにほれたのは~ほれたら~ほれたといってくれ~ドッコト メカショメカショ
もしかしてLove Songかも。
木遣り歌はよく聞きとれず、意味は定かではありませんが「♪夜這い・・・見つかって・・・ゲンコくらって・・・♪」などと歌われるところからすると「五穀豊穣・子孫繁栄」の願いが込められているのでしょうか。
県指定無形民俗文化財になっている「町田の火消し行列」は7、年に一度の西金砂神社小祭礼の時にしか見られない、しかも祭典への繰込みの時に演舞するだけなのでぜひ見たいと思っています。
今回の繰込みは次の場所で披露されます。
3月20日 中染仮殿で
3月21日 和田祭場で
3月22日 天下野(けがの)で、西金砂神社大祭場で
[03月:西金砂神社小祭礼「町田の火消し行列」の練習]写真帖をご覧ください。
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